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2022/02/04 09:07

上値の重い展開か、インフレ高進を警戒 無料記事

◆春節(旧正月)連休明け4日の香港マーケットは、インフレ懸念の高まりで上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。欧州や米国の金融当局は、インフレ高進を背景に、引き締めスタンスを強めている。イングランド銀行(英中央銀行)は3日、政策金利を引き上げると発表。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は同日、「年内の利上げを排除しない」と記者会見で述べた。米連邦準備理事会(FRB)は3月利上げを示唆したほか、市場ではバランスシートの縮小が早まるとの見方も流れている。
 こうした中、昨夜の欧州市場では、主要株価指数が軒並み下落した。米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.5%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.7%安とそろって5日ぶりに反落している。米市場では、メタ(旧フェイスブック)の急落も響いた。1〜3月期の売上高見通しが失望され、同社株は26%安で引けている。
 一方、中国国内は新規の取引材料に乏しい。春節連休が続き、本土市場は4日も休場となっている(取引再開は7日)。また、北京冬季五輪は本日午後9時(日本時間)に開会式が行われる予定(2月20日に閉会)。政策や経済関連のニュースフローも少なくなる可能性もある。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。インフレ圧力の高まりが逆風となろう。WTI原油先物は昨夜、2014年10月以来、約7年4カ月ぶりに90米ドルを突破した。


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