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2021/09/08 08:44

方向感を欠く展開か、好材料と悪材料が綱引きに 無料記事

◆8日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。連休明けとなった昨夜の米株市場は、全体として高安まちまちだった。主要指標のNYダウが前営業日比0.8%安と続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と4日続伸。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新した。好材料と悪材料が交錯している。まず、景気懸念がくすぶっていることはマイナス。新型コロナウイルス(感染力の強いデルタ株)流行などが経済下押し圧力になるとして、ゴールドマン・サックスは6日、2021年の米経済成長率予想を6.0%→5.7%に引き下げた。また、米労働省が3日公表した8月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことも引き続き懸念材料として意識されている。景気敏感株が売りに押された。他方、景気懸念を背景に、金融当局が早期にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始するとの警戒感はやや後退したことはプラス。ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は引き続き物色された。
 一方、中国国内の環境は良好。昨日公表された今年8月の貿易統計は、輸出と輸入の伸びがそろって上振れた。なかでも人民元建て輸出は15.7%拡大し、前月実績(8.1%増)を大幅に上回っている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。中国の指標改善や米ハイテク株高は引き続き投資家心理の支えとなりそうだが、世界経済をけん引する米国の景気懸念が高まっていることは不安材料だ。また、上海総合指数は足もとで今年2月19日以来、ハンセン指数は8月13日以来の高値水準を回復していることもあり、売り圧力が意識されることもあろう。


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