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2022/02/14 08:50

下値を探る展開か、外部環境が不透明 無料記事

◆週明け14日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で下値を探る展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウは前営業日比1.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.8%安とそろって続落した。東欧地域の地政学リスクが高まり、リスク回避の売りが広がっている。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、「ウクライナ国境付近のロシア軍は兵力を増強しており、いつ侵攻が始まってもおかしくない」と記者会見で述べた。また、ウクライナ情勢を巡っては、バイデン米大統領とプーチン露大統領が13日に電話協議したものの、情勢改善には至っていない。インフレ加速も逆風。WTI原油先物は3.6%高と大幅に3日続伸し、一時、約7年4カ月ぶりの高値を付けた。米景気の鈍化懸念も強まる。今年2月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は予想以上に低下し、約10年ぶりの低い水準に落ち込んだ。
 一方、内部環境はそれほど悪くない。中国当局は、国内景気の腰折れを回避するため、経済対策を強めている。先週公表された今年1月の金融統計では、新規融資が大幅に増加し、過去最高を記録。各種インフラプロジェクトも前倒しで着工されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値を探る展開となりそうだ。上述したように、外部環境の不透明感が重しとなろう。ただ、中国経済対策の期待感が根強い中、売り一巡後に下値拾いの買いが入ることには期待したい。


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