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2021/07/29 08:53

下値固めの展開か、米金利政策の継続が支えに 無料記事

◆29日の香港マーケットは、米低金利政策の継続を支えに下値固めの展開となろう。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には好材料がある。なかでも、米国の低金利政策継続がポジティブだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が28日まで開いていた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り現行の金融政策を維持することが決定された。会合後の記者会見でパウエルFRB議長は、テーパリング(量的緩和の縮小)の開始に向けた議論を進める可能性に言及したものの、利上げを検討することは時期尚早だと強調している。他方、米株市場は決算銘柄の動向でまちまちの展開。主要指標のNYダウは前日比0.4%安と続落、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高と反発した。グーグルの持株会社アルファベットが決算上振れで上場来高値を更新する半面、7〜9月期の売り上げ鈍化を見込んだアップルは下げている。
 一方、中国国内の環境は依然として不透明だ。各分野に対する中国当局の引き締めや、中国経済の成長鈍化が警戒されている。国際通貨基金(IMF)は27日、世界経済見通しを更新し、中国の2021年成長率予想を前回発表値から引き下げた。また、中国当局がネット企業などに対する規制強化を進める中、「政策リスクを嫌い、海外投資家が中国株式の保有比率を引き下げている」とも伝わっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値を固める展開か。中国の政策リスクはくすぶるものの、米金融緩和の継続が好感されそうだ。また、香港・本土の主要株価指数はこのところ急ピッチに下げていたこともあり、自律反発狙いの買いも期待できよう。


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