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2022/01/06 08:45

売り先行か、内外環境が不透明 無料記事

◆6日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.1%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.3%安と続落した。米金融政策の正常化前倒しが警戒される。この日公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(昨年12月開催分)では、市場で想定していたより早く、利上げと資産圧縮を進める方針だということが判明。米長期金利が急上昇し、株価の割高感が意識されたハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株に売りが広がっている。中短期債利回りが長期債よりも上昇(長短金利差の縮小)したことで、利ザヤ悪化が懸念される金融株も売りに押された。
 内部的にも不安材料がある。中でも、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の縮小がマイナスだ。北京冬季五輪の開催を来月に控え、「ゼロコロナ」政策を続ける中国では、感染が集中する一部地区でロックダウンを実施している。自動車産業が多く集まる陝西省西安市では、ロックダウン突入からほぼ2週間経過したものの、感染抑制策を緩める気配はみられない。また、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は5日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策を再び厳格化することを発表。夜間の店内飲食禁止に加え、米英など8カ国からの香港入境を禁止する方針を明らかにした。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外環境の不透明感が投資家のリスク回避スタンスを強めさせそうだ。


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