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2021/11/23 08:55

下値の堅い展開か、中国の経済対策に期待感 無料記事

◆23日の香港マーケットは、中国の経済対策に対する期待感で下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、金利動向に左右され売り買いが交錯した。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と4日ぶりに反発したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.3%安と3日ぶりに急反落している。バイデン米大統領は22日朝(米時間)、次期FRB(連邦準備理事会)議長にパウエル氏の続投を決定。パウエル議長は副議長に指名されたブレイナード理事と共に、「物価対応」を優先するとの認識を表明し、米長期金利は急上昇した。金融株は買われたが、ハイテク株など高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は売られている。
 一方、中国国内では経済対策の期待感が高まっている。中国人民銀行(中央銀行)が19日に発表した四半期ごとの金融政策執行報告を受け、市場では「人民銀が緩和シグナルを発した」との見方が浮上した。経済参考報(22日付)などによると、前四半期の報告書にあった「通貨供給のバルブをしっかり管理する」「ばらまき式(の金融政策)は行わない」といった文言が削除される一方、「融資総量の伸びの安定性を強化する」との表現が追加されている。また、外電は22日、「中国の金融当局は、一部の銀行に不動産事業向け融資の拡大を指示した」と関係筋の話として報じた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。米金利高に加え、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大など海外動向に不透明感はあるものの、中国の景気対策に対する期待感が相場を下支えしよう。


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