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2022/01/27 08:55

上値の重い展開か、米金利高が逆風 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米金利高を嫌気し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.4%安と続落した。一時1.5%高と買われていたものの、終盤に入り急速に失速している。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.02%高と小反発したが、安く推移する場面もあった(一時1.1%安)。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のタカ派(引き締め)会見が重し。この日まで開かれていた米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り3月利上げが示唆され、その後の会見でパウエル議長は、賃金や物価のインフレに言及し、早期の利上げやバランスシートの縮小に積極的なスタンスを示した。米国債利回りは急上昇している。
 一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。新型コロナウイルス感染再拡大による行動規制が継続していることは懸念材料となるものの、経済対策に対する期待感も高まっている。中国人民銀行(中央銀行は26日、リバースレポを通じ満期分との差引で1000億人民元を市中に供給した。前日の差引500億人民元からさらに増額している。また、中国財政部の許宏才・副部長は25日の記者会見で、2022年も引き続き減税拡大と手数料削減を進めていくなどと述べた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米金利の上昇が不安材料として意識されそうだ。また、春節(旧正月)の大型連休がまもなくスタートすることも、買い手控え要因となろう(本土市場は1月31日〜2月4日まで休場、香港市場は31日午後〜3日まで休場)。


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