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2021/07/27 09:06

下値を固める展開か、米株は高値更新 無料記事

◆27日の香港マーケットは、米株高値更新を支えに下値を固める展開となろう。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.24%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.03%高とそろって5日続伸した。それぞれ小幅ながら連日で史上最高値を更新している。高値警戒感は意識されたものの、企業業績に対する楽観が相場を支えた。今週はグーグルの持株会社アルファベット、アップル、マイクロソフトなど主力ハイテク株の四半期決算発表が集中する。先週までに公表された主力企業の決算は市場予想を上回るものが多かったこともあり、好業績を期待する買いが継続した。
 一方、中国国内の環境は不透明。中国当局はネット企業や教育産業に対する締め付け、不動産抑制策の強化など、規制の動きを加速させている。中国当局は26日、ネット企業を対象として、独占禁止法の順守など4分野に対する取り締まりを集中して行うと発表した。
 米中対立激化の警戒感もくすぶる状況。中国外交部の謝鋒・副部長は26日、天津市でシャーマン米国務副長官と会談し、米国の対中政策を強く非難した。シャーマン米国務副長官は、中国の人権問題などを巡る懸念を表明している。シャーマン氏は王毅・外交部長とも会談したが、報道によれば関係改善につながる成果はなかったようだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値を固める展開となろう。各分野に対する中国の引き締めスタンスは重しとなるものの、米株高値更新が支えとなりそうだ。また、指数は直近の下げが大きかったこともあり(前日は、上海総合指数が2.3%安で2カ月半ぶり安値、ハンセン指数が4.1%安で昨年12月以来の安値)、自律反発狙いの買いが入ることに期待したい。


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