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2022/01/18 08:49

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆18日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米市場は、キング牧師誕生日の祝日で株や債券など全市場が休場だった。ただ、場が開いていた欧州市場では、主要株価指数が堅調に推移している。
 一方、内部的には好悪材料が入り混じる状況。マイナス材料としては、新型コロナウイルス感染再拡大が挙げられる。足もとでは、中国で1日当たり新規感染者数が2020年3月以来の最多を記録。感染が集中する地区では、ロックダウン(都市封鎖)など厳格な行動規制が実施されている。来月4日に開幕する北京冬季五輪を前に、当局は感染対策の手綱を緩める気配はない。経済活動の停滞が懸念されている。
 他方、中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスはプラス。人民銀は昨日、中期貸出ファシリティ(MLF)の金利を1年9カ月ぶりに引き下げ、前回を上回る規模の資金供給を実施した。あわせて実施したリバースレポ取引に関しても、金利を引き下げている。市場関係者からは、今週20日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関し、再引き下げが濃厚と指摘された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。上述したように、好材料と悪材料が綱引きとなり、積極的な売買が手控えられそうだ。


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