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2021/06/10 09:02

神経質な値動きか、米インフレ動向が気がかり 無料記事

◆10日の香港マーケットは、米物価統計の見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.4%安と3日続落し、米ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と4日ぶりに反落した。指標発表前に買い手控え。米国では10日(日本時間午後9時30分)、今年5月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。足もとでインフレが進む中、内容を確認したいとするスタンスが広がった。4月のCPIは市場が驚くほどの大幅な伸びを示していただけに、5月CPIも上振れした場合、米連邦準備制度理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)を早めるとの観測も再燃するとみられている。ただ、そうした中でも、米10年債利回りは約3カ月ぶりの水準に低下。ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は物色されている。
 一方、中国本土では前日、5月の物価指標が公表された。消費者物価指数(CPI)の上昇率が下振れる半面、生産者物価指数(PPI)は上振れるなどまちまちの内容。PPIは2008年9月以来の伸び率となったものの、CPIが下振れたこともあり、市場では「金融政策の引き締めにつながることはない」との見方が優勢だ。中国10年債利回りも落ち着いている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米国の物価統計発表が気がかり材料となる。インフレ動向は米金融政策に影響するためだ。ただ、新型コロナウイルスワクチン接種が各国で進む中、経済活動の早期正常化に対する期待は根強く、大きく売り込む動きにもならないだろう。


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