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2021/11/11 08:52

上値の重い展開か、インフレ加速を警戒 無料記事

◆11日の香港マーケットは、インフレ加速で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%安とそろって続落した。インフレ加速が投資家のリスク回避スタンスを強めている。10月の米CPI(消費者物価指数)は前年同月比で6.2%上昇し、市場予想(5.8%)を大幅に上回った。上昇率はおよそ31年ぶりの高い水準となり、米長期金利も急上昇。金利高が嫌気され、ハイテク株など高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が大きく売られた。
 一方、中国国内の環境には好悪材料が入り混じる。米国と同様に、インフレ加速の警戒感が強まっていることはマイナスだ。前日公表された10月の中国物価統計は、生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)がそれぞれ予想以上に前月から伸びが加速。なかでもPPIはプラス13.5%に達し、26年ぶりの高い水準を記録している。市場関係者の間からは「金融緩和の余地が縮小した」との声も聞かれた。他方、同月の金融統計が上振れたことはプラスだ。人民元建て新規融資の伸びは前月実績から半減したものの、予想ほどではなかった。マネーサプライ(通貨供給量)M2も予想以上の伸びを示し、増加率は7カ月ぶりの大きさとなっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。前日引け後に公表された中国金融統計の上振れは好材料と言えるものの、世界的なインフレ加速が不安材料となる。
 なお、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が引け後に発表した7〜9月期決算は、売上高が前年同期比13.5%増の1423億6800万人民元、純利益が2.5%増の395億1000万人民元という結果。売上高は市場予想(1454億人民元)を下回ったものの、純利益は予想(326億人民元)を上振れた。株価動向を注視したい。


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