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2021/11/03 08:56

反発の機会を探る展開か、米株高値更新が追い風に 無料記事

◆3日の香港マーケットは、このところの下落基調を受け、反発のタイミングを伺う展開となりそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要3指数が連日で史上最高値を更新した。主要指標のNYダウが前日比0.4%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と7日続伸。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.4%上昇している。主要企業の四半期決算で予想上振れが相次ぎ、投資家心理が一段と上向いた。ファイザーが取引開始前に公表した7〜9月期決算は、1株利益と売上高が予想を上回り、通期見通しが上方修正されている。米調査会社によれば、これまでに決算発表した企業のうち、8割以上で1株利益が予想を上回った。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)は3日午後(日本時間4日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。今回のFOMCでは、テーパリング(量的緩和の縮小)開始が決定される見通しだ。
 一方、中国国内の環境は依然として不透明。新型コロナウイルス感染が中国で再拡大しつつある中、各地で行動規制が強化されている。北京冬季オリンピックの開催を来年に控えていることもあり、政府は「ゼロコロナ政策」を推進。経済活動の停滞が懸念される状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは反発の機会を探る展開か。中国経済の先行き不安は重しだが、このところの下落基調で値ごろ感が意識されそうだ(足もとではハンセン指数が3週ぶり、上海総合指数が2カ月ぶりの安値水準)。米株が連日で最高値を更新していることも追い風となろう。


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