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2022/02/28 09:00

神経質な値動きか、外部環境が不透明 無料記事

◆週明け28日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には好悪材料が入り混じる。まず、ロシアと欧米日の対立が激化していることはマイナスだ。ロシアのウクライナ侵攻を非難し、米欧は26日、国際決済システムの国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの一部銀行を排除することを決定。一段の制裁措置を打ち出した。世界の金融システムが混乱する恐れもある。また、プーチン露大統領が27日、西側諸国の対露制裁に反発し、核抑止部隊に高度警戒態勢を命令したことも不安要素だ。他方、ロシアとウクライナの停戦交渉が進ちょくしていると伝わったことはプラス。ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、ベラルーシ大統領と電話会談し、停戦に向けて交渉を開始することに同意した。
 先週末の米株市場では、ロシアの停戦交渉開始の観測で主要株価指数が急上昇。ただ、28日朝方(日本時間)の米株先物は急反落している。
 一方、内部的には経済政策の期待感が高まる状況。中国では週末の3月5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。景気テコ入れに向け、各種の方針が打ち出される見通しだ。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の警戒感はくすぶる。中国の感染状況は全体として落ち着いているものの、依然として散発する状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、外部環境の不透明感が重しとなりそうだ。


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