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2022/01/21 09:04

上値の重い展開か、外部環境に不透明感 無料記事

◆21日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%安と5日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%安と3日続落している。ナスダック指数は昨年6月以来、約7カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を来週に控え(25〜26日)、金融政策動向を見極めたいとするスタンスが強まっている。インフレ加速を背景に、米連邦準備理事会(FRB)は早期の金融引き締めに動くとの見方が優勢で、景気に与える影響が不安視された。米金利上昇一服を受け、ハイテク株を中心に買い戻しが先行したものの、一段の好材料に乏しい中、引けにかけてマイナスに転じている。
 一方、内部的にはプラス材料とマイナス材料が交錯する。まず、当局の金融緩和スタンスはプラスだ。銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が昨日公表され、市場の予想通り、1年物と5年物がそれぞれ引き下げられた。住宅ローン金利指標の5年物は、2020年4月以来の引き下げとなる。半面、新型コロナウイルス感染再拡大はマイナス。北京冬季五輪の開幕が2週間後に迫る中、感染集中した地区でロックダウン(都市封鎖)を実施するなど当局は感染対策を強化している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の金融緩和はプラスとなるものの、外部環境の不透明感が投資家の慎重スタンスを強めさせそうだ。また、昨日の香港市場でハンセン指数は3.4%高と大幅続伸し、昨年11月下旬以来の高値水準を回復したとあって、売り圧力も意識されよう。


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