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2021/12/03 08:57

米株高で買い先行か、上値の重さも 無料記事

◆3日の香港マーケットは、米株高を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそろって3日ぶりに反発した。連日の急落を受け、自律反発狙いの買いが先行。NYダウは前日までの2営業日で3%超下落していた。雇用環境もそれほど悪くない。米労働省が2日発表した新規失業保険申請件数(週間)は、前週から増加したものの、予想ほどではなかった。個別では、航空機のボーイングが7.5%高と急伸している。中国当局が運航停止中の主力小型機「737MAX」に関し、再開に向けた必要事項を提示。およそ3年間続いた停止措置が近く解除される見通しだ。
 一方、中国国内では、過度な景気減速懸念が後退。中古住宅や新車の販売が回復しつつある――と伝わった。また、劉鶴・副首相は11月30日、国内経済は年初以来、回復を続けているとしたうえで、「来年の中国経済にも、充分な信頼感を抱いている」と述べている。中国不動産業を巡る不透明感もやや薄らぐ。デベロッパーの社債発行が再開され、発行額も足もとで増加していると報じられた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米株高を好感した買いが入りそうだ。ただ、新型コロナウイルス感染拡大や、欧米と中国の関係悪化などの警戒感がくすぶっていることもあり、上値を買い進む動きは限定されよう。


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