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2021/12/09 08:52

米株高好感でしっかりした展開か、中国緩和スタンスも支え 無料記事

◆9日の香港マーケットは、米株高と中国の金融緩和スタンスを手がかりにしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高とそろって3日続伸した。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.3%上昇し、11月22日の取引時間中に記録した史上最高値に接近している。新型コロナ変異ウイルス「オミクロン」に対する過度な警戒感が後退し、投資家心理が改善した。製薬大手のファイザーは8日、同社のコロナワクチンを3回接種することで、「オミクロン」の感染予防効果が高まるとの実験結果を公表している。経済活動再開の期待が高まる中、消費関連株やレジャー関連株などが物色された。株式市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は19.90となり、前日比で9.09%低下。節目の20を2週ぶりに下回った。
 一方、中国国内の環境は好悪材料が入り混じる状況。プラス材料としては、中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスが挙げられる。人民銀は6日、市中銀行の預金準備率を15日から0.5%引き下げると発表。また、複数メディアが報じたところによれば、人民銀は小規模企業や農村向けの再貸出金利を7日付で0.25%引き下げた。銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、市場関係者の間で引き下げ観測が広がっている(月に一度、原則20日に公表)。他方、中国不動産大手のデフォルト(債務不履行)問題がくすぶっていることはマイナス材料。流動性危機に直面した中国恒大集団(3333/HK)については、デフォルト状態に陥った恐れがあると伝えられた。今週に入り、格付け大手S&Pグローバルが中国奥園集団(チャイナ・アオユェン・グループ:3883/HK)を部分的デフォルトに認定するなど、デベロッパー各社の債務不安は強まっている。
 なお、中国では本日朝方(日本時間10時半ごろ)、11月の物価指標が公表される予定。最新の市場コンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月から加速する一方、生産者物価指数(PPI)は減速する見通しだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国不動産業を巡る不透明感は足かせとなりそうだが、中国の金融緩和や米国の株高は支えとなりそうだ。


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