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2022/01/28 08:52

神経質な値動きか、内外環境が不透明 無料記事

◆28日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.02%安と小幅ながら3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.4%安と急反落した。経済指標の内容を好感した買いが先行したものの、金融引き締めの警戒感が根強く、指数は終盤に入り上げを消している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は26日、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の記者会見で、賃金や物価のインフレに言及し、早期の利上げやバランスシートの縮小に積極的なスタンスを示した。市場関係者からは、利上げの幅や回数が想定以上になるとの見方が広がっている。米10年債利回りが高止まりする一方、政策金利に連動しやすい2年債利回りは約2年ぶりの高水準に急上昇した。
 中国国内にも不安材料がある。なかでも、中国企業の成長鈍化が警戒される状況だ。2021年12月の全国工業企業による利益総額は、前年同月比で4.2%増にとどまり、伸び率は11月の9.0%から大幅鈍化している。また、新型コロナウイルス感染再拡大に対処するため、各地で行動規制が強化されていることもマイナス。実体経済に対する影響が危惧されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。内外環境の不透明感に加え、中国で春節(旧正月)の大型連休がまもなくスタートすることも買い手控え要因として意識されよう(本土市場は1月31日〜2月4日まで休場、香港市場は31日午後〜3日まで休場)。また、週末30日に今年1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表されることも気がかり材料だ。市場コンセンサスでは、前月からやや低下すると見込まれている。


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