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2021/12/28 08:59

神経質な値動きか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆休場明け28日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.0%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高とそろって4日続伸した。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は1.4%上昇し、連日で史上最高値を更新している。堅調な消費データを受け、米景気の先行き楽観が高まった。マスターカードが26日に公表した決済データによれば、年末商戦(11月1日〜12月24日)の売上高は前年同期比で8.5%増加。市場の一部では、新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染拡大で消費が伸び悩むとの見方が流れていただけに、投資家に買い安心感が広がった。
 一方、中国国内には不安材料がある。中でも、新型コロナ感染拡大に歯止めがかからないことはネガティブだ。国家衛生健康委員会は27日、中国本土で26日に確認された感染者は海外からの入国者を除き162人だったと公表。昨年3月以来の高水準で推移している。感染が集中した中国中部の陝西省西安市では23日、事実上のロックダウン(都市封鎖)が実施されている状況だ。「ゼロコロナ」政策を続ける中国は、北京冬季五輪の開催を来年2月に控えていることもあり、行動制限を更に強化する恐れがある。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米株高や原油上昇(WTI原油先物は2.4%高と続伸)が支えとなる半面、中国のコロナ感染拡大は投資家心理の重しとなろう。


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