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2021/07/19 08:55

売り先行か、世界的なコロナ変異種拡大を警戒 無料記事

◆週明け19日の香港マーケットは、世界的なコロナ感染拡大を不安視した売りが先行しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%安と3日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%安と4日続落している。新型コロナウイルス感染再拡大が懸念された。感染力の強い変異種(デルタ株)が世界的に拡散する中、米国の一部ではマスク着用の義務化が再度発令されている。行動規制に踏み切る国も相次ぎ、世界経済の回復遅れも指摘された。7月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が6月確報値から大幅に低下し、5カ月ぶりの水準に落ち込んだことも嫌気されている。6月の米小売売上高が減少予想に反して増加したことを受け、NYダウは小高く推移する場面がみられたものの、上値は重く、ほどなくマイナスに転じた。
 中国国内にも不安材料がある。各分野に対する当局の監視強化スタンスが依然としてくすぶる状況だ。なかでも、ネット企業に対する締め付け懸念が再燃している。国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報弁公室:CAC)は16日、配車サービス国内最大手の滴滴出行(DIDI/NYSE)に対し、中国政府の7部門が合同でチームを派遣し、サイバーセキュリティ審査に着手したと報告した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられそうだ。上述したように、世界的なコロナ感染拡大が投資家心理を冷やしそうだ。また、米中対立激化の警戒感がくすぶっていることも重しとなろう。


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