◆22日の香港マーケットは、米株高を支えにしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8％高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9％高とそろって続伸した。良好な企業決算が相次ぎ、投資家心理が上向いている。コカ・コーラが報告した4〜6月期決算では、売上高が予想を上回り急増し、通期見通しも引き上げられた。ジョンソン・エンド・ジョンソンやベライゾン・コミュニケーションなども、予想を上回る決算を発表している。また、米10年債利回りが大幅に上昇したことも、過度な景気懸念を和らげさせた。
　一方、中国国内の環境も良好といえる。景気回復の腰折れを回避するため、当局は緩和スタンスを強める――との期待が根強い。中国人民銀行（中央銀行）が20日公表した事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート」に関しては、予想通り15カ月連続で据え置かれたが、市場では「預金準備率の再引き下げを含む追加の緩和策が打ち出される」との観測も流れている。
　こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株高が好感されそうだ。また、業績期待も高まる状況。米国同様、中国の主要企業でも中間業績の改善が見込まれている。


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