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2021/12/30 09:04

神経質な値動きか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆30日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的と言える。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と6日続伸し、1カ月半ぶりに史上最高値を更新した。経済活動正常化の期待が相場を押し上げている。新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数は、米国で過去最多を記録し、欧州などでも拡大しているものの、変異ウイルス(オミクロン)に関しては重症化リスクが低いとされているため、実体経済に対する悪影響は限定されるとの見方だ。また、バイデン政権の首席医療顧問を務める米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長などは、パンデミック(世界的流行)は来年の早い時期に終息するとの認識を示している。ただ、ハイテク株など高PER(株価収益率)のグロース(成長)株がさえず、ナスダック指数は0.1%安と小幅ながら続落した。米10年債利回りの急上昇などが重しとなっている。
 一方、中国国内では経済減速の警戒感がくすぶる状況。「ゼロコロナ」政策や産業統制などを背景に、今月に入りシンクタンクやアナリストらからは、中国経済成長の下方修正が相次いだ。あす31日に公表される12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)に関しては、11月からやや低下すると予測されている。
 ネット企業の締め付け懸念も再燃。外電は29日、電子商取引(Eコマース)大手の(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK、BABA/NYSE)は、保有する“中国版ツイッター”と呼ばれる微博(ウェイボー:9898/HK、WB/NASDAQ)の株式を国有メディアに売却することを検討している――と報じた。中国当局がネット企業に対する「独占禁止」の取り組みを強化していることが背景にあるとみられる。昨夜の米市場では、両社のADRが安く引けた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国経済対策に対する期待感が根強いことや、NYダウの高値更新などは支えとなりそうだが、上述したようにネット企業の締め付け懸念が重しとなりそうだ。また、年末に入り市場参加者も少なく、積極的な売買も手控えられよう。香港市場はあす31日が半日立会(1月3日に通常取引再開)、本土市場は通常取引だが年明け3日は終日休場となる。


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