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2021/12/15 08:48

上値の重い展開か、米利上げ前倒しを警戒 無料記事

◆15日の香港マーケットは、米利上げ前倒しを警戒し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%安とそろって続落した。インフレ加速で利上げ前倒し観測が浮上。ハイテク株など高PER(株価収益率)のグロース(成長)株に売りが広がった。11月の米卸売物価指数(PPI)の上昇率は9.6%となり、前月(8.8%)から大幅に加速。翌日(日本時間16日未明)に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げを急ぐスタンスが示されると警戒された。
 一方、中国では本日の取引時間中(日本時間午前11時ごろ)に、11月の各種経済統計(小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資など)が公表される予定だ。うち小売売上高と都市部固定資産投資については、前月からの伸び減速が予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。上述したように、米利上げ前倒し観測がマイナス材料だ。また、新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染に対する警戒感が続いていることも相場の足かせ。中国経済統計の内容も気がかりだ。結果次第では波乱要因となる恐れもある。


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