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2021/08/26 08:54

買い先行か、米株高と商品市況高が追い風に 無料記事

◆26日の香港マーケットは、米株高を商品市況高を支えに買い先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と4日続伸し、史上最高値に接近した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%高と5日続伸し、連日で最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も0.2%上昇し、前日に続き最高値を切り上げた。投資家のリスク選好が高まっている。ファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンが正式承認される中、企業・団体の間で接種義務化が相次ぎ、経済活動の正常化が早まるとの見方が広がった。また、米下院は24日夕、子育て支援などに10年間で総額3兆5000億米ドルを支出する予算案を可決。大型財政支出により、景気拡大が後押しされるとの期待も強まった。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。高値警戒感が意識されたほか、ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)が週末開催されることもあり、様子見ムードも漂った。
 内部環境も良好。香港・中国で本格化している主要企業の中間決算報告では、予想を上回る業績内容が多くみられる。また、中国で再び拡大した新型コロナウイルス感染が収束しつつあり、社会行動の正常化も期待される状況だ。
 ただ、米中関係の悪化懸念はくすぶる。米ホワイトハウスは23日、新型コロナウイルスの起源に関する検討を24日に完了すると発表した。米メディアによれば、検討完了の後、正式発表までに数日かかる見通し。ウイルス起源は武漢研究所からの流出との見方が一部で出ていることについて、中国外交部は「まったく根拠がない」と猛反論している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行する流れか。昨夜の米株高や商品市況高が好感されそうだ。NY市場ではWTI原油先物が1.2%高と3日続伸し、ロンドン金属取引所(LME)では主要産品が軒並み上昇し、アルミ先物は一時、約10年ぶりの高値を付けている。
 ほか本日は、信和置業(83/HK)や東風汽車集団(489/HK)、中国民航信息網絡(696/HK)、網龍網絡HD(777/HK)、石薬集団(1093/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、申洲国際集団HD(2313/HK)、中国平安保険(2318/HK)、京信通信系統HD(2342/HK)、衆安在線財産保険(6060/HK)、海通証券(6837/HK)などが中間決算の発表を予定している。

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