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2021/10/08 08:50

米株高好感で買い先行か、取引再開の本土株動向に注目 無料記事

◆8日の香港マーケットは、米株高を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.0%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.0%高とそろって3日続伸した。米国のデフォルト(債務不履行)懸念後退を手がかりにした買いが続く。民主党上院トップのシューマー院内総務は7日、連邦政府の債務上限を一時的に拡大する方針で上院の与野党上層部が合意したことを明らかにしている。それに先立つ6日、野党・共和党のマコネル上院院内総務は12月まで上限を一時的に引き上げる提案をしていた。原油相場が反発し、米10年債利回りも再び上昇したものの、インフレ高進を不安視する売りはみられていない。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比6.95%安の19.54ポイントに急低下し、再び20ポイントの節目を下回った。
 一方、中国本土では、国慶節連休明けで株式市場が6営業日ぶりに取引再開する。連休中に伝わった材料は強弱感が交錯する状況。不動産業を巡る不透明感やインフレ高進の警戒感がある半面、米中関係改善や経済対策の期待感は強まっている。現地メディアのまとめによると、過去10年間(2011〜20年)の国慶節連休明け初日の取引では、上海総合指数が7割の確率で上昇しているという。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。米株高で投資家のリスク選好も高まりそうだ。昨夜の米マーケットでは、ADR上場する中国企業株も急伸している。ただ、本土株動向によっては、相場が乱高下する恐れもあるので留意したい。


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