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2022/02/17 08:38

下値の堅い展開か、中国経済対策に期待感 無料記事

◆17日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感が相場を支える展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安とそろって反落した。ウクライナ情勢を巡る不安がくすぶる。ロシア側はウクライナ国境付近に展開していたロシア軍の一部を撤収すると発表したものの、専門家の間からは、ロシア軍は依然として兵力を展開しているとして「懐疑論」が相次いだ。情勢を見極めたいとするスタンスが広がっている。他方、金融引き締め加速の過度な警戒感は薄らぐ。この日公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月開催分)では、市場が警戒していたタカ派(引き締めに積極的)的な内容はみられなかった。指数は議事要旨公表後に下げ幅を縮小している。
 一方、内部的には経済対策の期待感が継続する状況。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は16日、主要20カ国・地域(G20)関連会合で、緩和的な金融政策を柔軟に維持していく方針を示した。また、1月の物価統計で消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の伸びが鈍化したこともプラス。金融緩和の余地が広がるとの見方だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。ウクライナを巡る地政学リスクは意識されそうだが、中国の経済対策に対する期待感が相場を支えよう。



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