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2021/10/06 08:47

底堅い展開か、米株高が支えに 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米株高を支えに底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって反発した。米景気指標が改善する中、前日に急落した反動で自律反発狙いの買いが入っている。米サプライマネジメント協会(ISM)が報告した9月の非製造業景況感指数は61.9となり、前月の61.7から予想(59.9)に反し上昇した。また、米連邦政府の債務上限問題は不安材料としてくすぶるものの、過度な悲観は薄らいでいる。米格付け大手のムーディーズは5日、米国がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性は低いとの見方を示した。
 なお、ホワイトハウスは5日、国家安全保障担当のサリバン大統領補佐官と中国外交トップの楊潔チ・政治局委員が6日にチューリッヒ(スイス)で会談することを明らかにした。これより先、米通商代表部(USTR)のタイ代表は4日、米中通商協議の「第1段階の合意」を中国が順守するよう促すため、近日中に中国の劉鶴・副首相と協議すると発表している。
 一方、中国国内では、不動産業を巡る警戒感が強まる状況。債務不履行リスクに直面する中国恒大集団(3333/HK)のほかにも、複数の中国不動産デベロッパーが物件販売減と資金繰り難に苦しんでいる。碧桂園HD(2007/HK)や雅居楽集団HD(3383/HK)などの9月不動産成約は、前年同月の実績を下回った。また、中堅デベロッパーの花様年HD集団(1777/HK)は4日、社債の償還を滞らせたと発表している(同社株は売買を一時停止中)。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として底堅い展開か。昨夜の米ハイテク株高を支えに、香港でも前日にさえなかったネット株に買い戻しが入りそうだ。国慶節連休中の中国本土で、消費活動が活発化していると伝わったことも買い安心感につながろう。ただ、不動産業を巡る警戒感は根強く、上値を買い進む動きは限定されそうだ。
 なお、本土マーケットは国慶節の大型連休により、先週1日〜今週7日までが休場となっている(取引再開は8日)。


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