2022/02/08 08:47
上値の重い展開か、米金利上昇と域内コロナ感染再拡大を懸念
◆8日の香港マーケットは、米金利上昇と域内コロナ感染再拡大で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境には不透明感がくすぶる。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比でほぼ横ばいとなる一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と反落した。長期金利の高止まりが全体相場の重しとなっている。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐとの見方が根強く、米10年債利回りは一時2年ぶりとなる1.93%台に上昇し、その後も1.90%台で推移した。また、決算の失望売りが続きメタ(旧フェイスブック)が大幅続落。そのほか、アマゾンやマイクロソフトといった高PER(株価収益率)のハイテク・グロース(成長)株が売りに押された。
一方、内部的にも不安材料がある。新型コロナウイルス感染が再拡大する中、中国・香港で行動抑制が強化されていることがマイナスだ。本土では南部の広西チワン族自治区に位置する350万都市、百色市が事実上のロックダウン(都市封鎖)に突入。香港では足もとで、1日当たりの新規感染者数がコロナ流行以来で最多を更新している。香港政府は8日の会合で、一段の抑制措置について協議する予定だ。すでに一部の香港政府機関で在宅勤務が命じられ、地下鉄の減便や集会制限などが実施されている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国経済対策に対する期待感は支えとなりそうだが、上述したように、米金利上昇と域内コロナ感染再拡大が投資家のリスク回避スタンスを強めさせそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には不透明感がくすぶる。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比でほぼ横ばいとなる一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と反落した。長期金利の高止まりが全体相場の重しとなっている。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐとの見方が根強く、米10年債利回りは一時2年ぶりとなる1.93%台に上昇し、その後も1.90%台で推移した。また、決算の失望売りが続きメタ(旧フェイスブック)が大幅続落。そのほか、アマゾンやマイクロソフトといった高PER(株価収益率)のハイテク・グロース(成長)株が売りに押された。
一方、内部的にも不安材料がある。新型コロナウイルス感染が再拡大する中、中国・香港で行動抑制が強化されていることがマイナスだ。本土では南部の広西チワン族自治区に位置する350万都市、百色市が事実上のロックダウン(都市封鎖)に突入。香港では足もとで、1日当たりの新規感染者数がコロナ流行以来で最多を更新している。香港政府は8日の会合で、一段の抑制措置について協議する予定だ。すでに一部の香港政府機関で在宅勤務が命じられ、地下鉄の減便や集会制限などが実施されている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国経済対策に対する期待感は支えとなりそうだが、上述したように、米金利上昇と域内コロナ感染再拡大が投資家のリスク回避スタンスを強めさせそうだ。
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