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2022/02/23 09:04

上値の重い展開か、内外に不安材料 無料記事

◆23日の香港マーケットは、内外の不安材料で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は依然としてネガティブ。連休明けとなった昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.4%安と4日続落し、約8カ月ぶりの安値に落ち込んだ。ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.2%安と4日続落している。ウクライナを巡る緊迫が続き、欧米とロシアの対立激化が不安視された。ロシアは21日、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が実効支配する2地域の独立を承認し、「治安維持」が目的だとしてロシア軍の派遣を決定した。米国や欧州連合(EU)、英国は強く非難。バイデン米大統領は22日に演説し、ロシアの行動は「侵攻の始まり」だとして、金融・経済制裁に踏み切ると表明した。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は28.81となり、前日比で3.82%上昇。一時、警戒水域と言われる30を上回っている。
 内部的にも不安材料がくすぶる状況。中国当局が再び産業統制に動いていることや、香港域内の新型コロナウイルス感染再拡大がマイナス材料となる。香港政府は22日、全住民に対し、3月中にコロナ検査を3回実施することや、3〜4月に全ての小中高の学校を休校にすることを発表した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の経済対策に対する期待感は根強いものの、上述したように、内外の不安材料が投資家心理を冷やしそうだ。ただ、足もとの下落が急ピッチなだけに、自律反発狙いの買いには期待したい。


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