2021/07/14 08:42
売り先行か、米株安が重しに
◆14日の香港マーケットは、米株安を嫌気した売りが先行しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安とそろって3日ぶりに反落した。前日まで連日で最高値を更新していただけに、利食い売りが出やすかったほか、物価上昇の警戒感が重しとなっている。朝方公表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比プラス5.4%となり、市場予想を(プラス4.9%)を大幅に上回った。金融緩和の早期正常化が意識されている。もっとも、インフレ高進は一時的との見方も多く、懸念する売りは限定された。
一方、中国国内の環境は悪くない。前日発表された今年6月の貿易統計では、輸出と輸入の伸び率がそろって予想から上振れた。なかでも人民元建て輸出は20.2%拡大し、増加率は前月実績(18.1%増)を上回っている。経済回復ペースの鈍化懸念がやや薄らいだ格好だ。
なお、あす15日には、4〜6月期のGDP成長率、6月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が報告される。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行する可能性が高い。昨夜の米株安が嫌気されるほか、あす公表される中国GDPなどを見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながりそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安とそろって3日ぶりに反落した。前日まで連日で最高値を更新していただけに、利食い売りが出やすかったほか、物価上昇の警戒感が重しとなっている。朝方公表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比プラス5.4%となり、市場予想を(プラス4.9%)を大幅に上回った。金融緩和の早期正常化が意識されている。もっとも、インフレ高進は一時的との見方も多く、懸念する売りは限定された。
一方、中国国内の環境は悪くない。前日発表された今年6月の貿易統計では、輸出と輸入の伸び率がそろって予想から上振れた。なかでも人民元建て輸出は20.2%拡大し、増加率は前月実績(18.1%増)を上回っている。経済回復ペースの鈍化懸念がやや薄らいだ格好だ。
なお、あす15日には、4〜6月期のGDP成長率、6月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が報告される。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行する可能性が高い。昨夜の米株安が嫌気されるほか、あす公表される中国GDPなどを見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながりそうだ。
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