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2020/01/07 08:52

しっかりか、米株高が支えに 無料記事

◆7日の香港マーケットは、米株高を好感し、しっかりとした展開か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高とそろって反発した。売り先行後に買われる展開。中東情勢の過度な警戒感がやや後退した。米国とイラクの対立は依然として続いているものの、複数のアナリストが「戦争に発展する可能性は低い」と指摘。原油相場の上昇ピッチが和らいだことも(前日比で一時マイナス)、投資家のリスク回避スタンスを弱めさせている。また、米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比で一時18.3%高の16.39ポイントに上昇する場面があったが、結局、1.21%安の13.85ポイントで引けた。
 一方、6日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.01%安と小幅ながら続落。産油国が集中する中東地域の地政学リスクが引き続き嫌気された。原油相場の先高観が強まるなか、経済活動の足かせになるとの不安もくすぶっている。ただ、下値は限定的。中国の金融緩和期待は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もあった。中国人民銀行(中央銀行)は先週2日間にわたって開催した工作会議で、「穏健な金融政策を今年も堅持する」としたうえで、中小・零細企業向けの金融支援を強化する方針を示した。また、先週発表された預金準備率の引き下げは6日付で発効。市場関係者の間では、「準備率の引き下げ余地はなお残る」との見方が優勢となっている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株高をきっかけに、買い戻しの動きがみられそうだ。中国の政策に対する期待感も改めて盛り上がろう。


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