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2021/08/16 08:56

神経質な値動きか、中国指標が気がかり材料に 無料記事

◆週明け16日の香港マーケットは、中国指標を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は好悪材料が入り混じる状況。まず、米主要企業の業績改善と米長期金利の低下はプラス材料だ。ディズニーが公表した4〜6月期決算は、純損益が3期連続で黒字を確保。1株当たり利益は市場予想を上回っている。米債券市場では、10年債利回りが一時、約半年ぶりの低い水準に接近した。一方、景気指標下振れはマイナス。8月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は前月並みの予想を大幅に下回り、約10年ぶりの低水準に落ち込んだ。ただ、株式マーケットは堅調に推移。主要指標のNYダウは前日比0.04%高、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.16%高とそろって4日続伸し、小幅ながら連日で史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.04%高と続伸。最高値に近づいた。指標下振れでNYダウは安く推移する場面がみられたものの、金利低下を受け、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株やディフェンシブな消費関連株に買いが入り、相場を支えている。
 一方、中国では本日、取引時間中に(日本時間午前11時ごろ)7月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が報告される予定。事前のコンセンサス予想では、それぞれ前月実績を下回る見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは中国指標に左右される展開か。各種統計の内容によっては、相場が乱高下する恐れもあろう。なお、香港・中国では主要企業の中間決算報告が本格化している。業績動向に着目した売買が活発化しそうだ。本日は舜宇光学科技(2382/HK)、あす17日はAIAグループ(1299/HK)などが決算発表する。


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