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2021/06/16 08:47

神経質な値動きか、米中イベント前に様子見も 無料記事

◆16日の香港マーケットは、様子見ムードが高まる中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.3%安と続落し、前日に史上最高値を更新したハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%安と4日ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表(日本時間17日未明)が不安材料。FOMCでは現行の低金利政策継続が決定される見込みだが、政策金利見通しで利上げ開始時期が示されるかが焦点だ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見にも注目が集まる。この日公表された経済指標では、5月の米小売売上高が下振れる半面、同月の生産者物価指数(PPI)が鈍化予想に反し加速するなど強弱感が交錯。相場に与える影響は限定された。
 一方、中国国内では、本日(日本時間午後4時ごろ)、5月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される予定だ。伸び率はそれぞれ4月実績から鈍化すると見込まれている。結果次第では、香港マーケットで引け間際に相場が乱高下する恐れもありそうだ。大きく下振れた場合、経済回復が遅れると判断される半面、加速が確認された場合、緩和策が縮小するとの警戒感が強まる。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、中国の経済指標発表や米国のFOMCを前に、積極的な売買も手控えられそうだ。


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