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2021/08/04 08:54

神経質な値動きか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆4日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%高と続伸した。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.8%上昇し、史上最高値を更新している。景気敏感株が買われ、全体相場を押し上げた。この日公表された経済指標では、6月の米製造業新規受注が前月比で1.5%増加し、市場予想(1.0%増)を上回っている。過度な景気減速懸念が後退した。また、主要企業の決算報告が本格化する中、好決算が相次いでいることもプラス。調査会社リフィニティブの最新リポートによれば、これまでに第2四半期決算を発表した企業のうち、利益がアナリスト予想を上回った割合は90%近かった。
 一方、中国国内には不透明感が漂う。なかでも、新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大が不安材料だ。中国各地でコロナ感染が再拡大し、不要不急の省外移動が禁止されるなど再び行動規制が強化されている。コロナ流行の発端になったとされる湖北省武漢市でも2日、約1年3カ月ぶりに感染者が確認された。武漢市では1100万人を超える全市民を対象にPCR検査が実施される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか。上述したように、中国のコロナ感染拡大はマイナス材料だ。また、ネット株に対する規制強化の懸念も依然としてくすぶっている。他方、主要企業の決算期待が高まっていることはプラス。香港・中国で今週から本格化する主要企業の中間決算報告では、米国同様に好業績が見込まれている。



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