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2022/01/04 08:51

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆4日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的と言えよう。年明け初商い3日の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.7%高と3日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.2%高と5日ぶりにそれぞれ反発した。NYダウは史上最高値を更新している。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)は感染しても重症化リスクが低い――との分析結果を踏まえ、経済活動正常化の妨げにはなりにくいとの見方が買い安心感を誘った。個別ではアップルが一時3%上昇し、時価総額の3兆米ドル乗せを達成している。仮想空間技術「メタバース」の関連新商品などに対する期待が広がった。
 一方、内部的には新型コロナ感染拡大がネガティブ材料となる。一部地区でロックダウン(都市封鎖)が実施される中、工場閉鎖を余儀なくされる事態も散見される状況だ。コロナ感染は、自動車産業が多く集まる陝西省西安市に続いて、電子、繊維・アパレルなどの産業が集積する浙江省寧波市にも広がっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。昨夜の米株高や原油上昇(WTI原油先物は1.2%高と反発)、中国経済対策などは支えとなるものの、中国の新型コロナ感染拡大が相場の重しとなりそうだ。なお本日は、新暦の正月休場明けで、本土市場が取引を再開する。


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