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2021/10/28 08:54

内外不透明感で上値の重い展開か、業績手がかりに選別物色も 無料記事

◆28日の香港マーケットは、内外の不安材料で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と4日ぶりに反落した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は、ほぼ横ばいで終了している。米債券市場で、長短金利差が縮小する中、利ザヤ悪化が警戒され、金融株が大幅に下げた。また、NYダウはこのところ、連日で史上最高値を更新していただけに、売り圧力も意識されている。グーグルの持株会社アルファベットとマイクロソフトは、好決算を手がかりに上昇したものの、全体相場を押し上げるには力不足だった。商品市況安も逆風。NY商品先物取引所ではWTI原油先物が2.4%安と急反落し、ロンドン金属取引所(LME)でもアルミや銅など主要商品の先物が大幅に下落した。
 中国国内にも不安材料がある。中でも、新型コロナウイルス感染の再拡大がネガティブ。秋の観光シーズンを迎えた中国では、各地で旅行客の感染者が確認された。内モンゴルでは、都市封鎖により観光客約9700人が足止めされたと伝わっている。行動規制の強化により、経済回復ペースの鈍化が懸念される状況だ。
 なお、香港(中国)では主要企業の四半期決算発表が本格化している。本日は江西銅業(358/HK)や中国石油化工(386/HK)、中国石油天然気(857/HK)、安徽海螺水泥(914/HK)、比亜迪(1211/HK)、中国農業銀行(1288/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、広発証券(1776/HK)、北京汽車(1958/HK)、万科企業(2202/HK)、中国人民財産保険(2328/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、中信証券(6030/HK)、海通証券(6837/HK)などが報告する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。前日の下げが大きかったこともあり、自律反発狙いの買いが入る可能性はあるものの、地合い改善のニュースには乏しい。目先は、引き続き業績動向に着目した選別物色となりそうだ。



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