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2022/01/14 08:53

売り先行か、米金融引き締めに警戒感 無料記事

◆14日の香港マーケットは、米金融引き締めの警戒感で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安と3日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.5%安と4日ぶりにそれぞれ反落した。米金融政策の早期正常化に対する警戒感が再浮上し、投資家のセンチメントを冷やしている。ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事は13日、上院で開かれたFRB副議長指名の承認公聴会に臨み、「インフレ圧力を抑えるため、早期の利上げが必要」との見解を示した。同氏の金融スタンスはハト派(緩和的)寄りだっただけに、金融当局がバランスシートの縮小や利上げを急ぐとの見方が改めて広がっている。昨年12月の米生産者物価指数(PPI)は予想を下回る伸びにとどまり、米10年債利回りは低下したものの、市場で好感する動きとはならず、金利高が逆風となるハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が大幅に下落した。
 一方、中国国内では来週にかけ、重要経済統計の発表が相次ぐ。きょう14日は昨年12月の貿易統計、来週17日は同月の小売売上高や鉱工業生産、GDP成長率(第4四半期)などが公表される予定だ。本日の貿易統計に関しては、輸出と輸入の伸びがそろって鈍化すると予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米金融引き締めの警戒感で売りが先行しそうだ。また、中国の新型コロナウイルス感染再拡大も不安材料として引き続き意識されよう。ただ、貿易統計の結果次第では、相場が持ち直す可能性もあるので注目したい。


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