/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2021/12/22 08:56

買い先行か、内外環境が安定 無料記事

◆22日の香港マーケットは、内外環境の安定でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.4%高とそろって4日ぶりに反発した。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染拡大による景気懸念がひとまず後退。ファイザーやメルクが開発するコロナ治療の経口薬について、米食品医薬品局(FDA)は22日にも承認を発表する見通し――と関係者の話として伝わった。感染力が強いオミクロン型に対し、ワクチンの追加接種が感染予防に一定の効果を上げているとの見方もある。また、バイデン米大統領は21日、「オミクロン型の感染は拡大する見通しだが、重症化する可能性は極めて低い」とホワイトハウスで演説。それに先立つ20日、大統領は感染が拡大しても以前のようなロックダウン(都市封鎖)を実施する意向はないと表明している。旅行・レジャー関連株を中心に幅広く買いが入った。
 一方、中国国内では経済対策の期待感が再び強まる。複数の現地メディアは21日、アナリストの分析を引用し、銀行貸し出し指標の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」追加引き下げ見通しを伝えた。LPRは20日、1年物が20カ月ぶりに引き下げられている(3.85→3.80%)。市場の一部からは、「金融緩和が物足りない」との声も聞かれていた。また、景気冷え込みを回避するため、「当局は不動産引き締め策を緩和する」との観測も浮上している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行しそうだ。中国経済対策の期待感が高まっていることは、引き続き投資家の買い安心感につながろう。昨夜の米株高や、原油上昇(WTI原油先物は3.7%高)も追い風となりそうだ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース