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2021/11/22 09:12

売り先行か、内外環境が不透明 無料記事

◆週明け22日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には不安材料がある。中でも、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大がネガティブだ。ドイツでは18日、1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新。オーストリアは19日、全面的なロックダウン(都市封鎖)を22日から始めると発表した。規制強化の動きは各国に広がる見通しで、経済活動の縮小も懸念されている。先週末の米株市場では、欧州のコロナ再拡大を嫌気し、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と3日続落した。また、WTI原油先物は3.7%安と急反落し、一時、約1カ月半ぶりの安値を付けている。ただ、金利低下を手がかりに、ハイテク株など高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は物色され、ナスダック指数は0.4%高と続伸した。
 中国国内の環境もやや不透明。国際通貨基金(IMF)は19日、中国経済に関する年次報告書を発表し、「中国経済は下振れリスクが高まっている」と強調した。また、中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の劉世錦・委員は21日、中国経済は準スタグフレーション(不況下の物価上昇)の可能性が高まっていると指摘した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する流れとなりそうだ。上述したように、内外環境の不透明感が投資家心理の重しとなろう。
 なお、本日(日本時間午前10時半ごろ)、中国人民銀行(中央銀行)が11月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。市場では、19カ月連続で据え置かれると予想されている。
 また、株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は19日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表した。ハンセン指数の構成銘柄には、新規に電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)、オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)、政府系の華潤ビールHD(291/HK)、民間ガス供給業者の新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)の4銘柄を組み入れる。除外銘柄はなかったため、構成銘柄は60→64に増加する運びだ(12月6日付で実施)。



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