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2022/02/18 08:53

上値の重い展開か、外部環境が不透明 無料記事

◆18日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.8%安と続落し、下落率は今年最大を記録した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数も2.9%安と大幅続落している。ウクライナを巡る軍事的緊張が高まり、投資家のリスク回避スタンスが鮮明化した。バイデン米大統領は17日、ロシア軍がウクライナ国境の兵力を増強しているとして「ロシアのウクライナ侵攻は数日内に起きる可能性がある」と述べた。ブリンケン米国務長官やオースティン米国防長官も、同様の見解を示している。雇用環境が悪化したことも逆風。米労働省が17日発表した新規失業保険申請件数(週間)は、市場予想に反して増加した。
 一方、内部環境はそれほど悪くない。新型コロナウイルス感染再拡大の影響は懸念されるものの、中国の経済対策に対する期待感は持続している。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は「緩和的な金融政策を柔軟に維持していく方針」を示したほか、李克強・首相は「法人減税を強化する」との指示を出した。
 なお、中国では週明け21日(日本時間午前10時15分ごろ)、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定。先月は1年物が2カ月連続で引き下げ、5年物が1年9カ月ぶりに引き下げられたが、今回は据え置きとの予想がコンセンサスだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国国内に新規材料が乏しい中、外部環境の不透明感が嫌気されそうだ。米欧とロシアの政治的対立が激化している。


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