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2020/02/05 09:02

しっかりか、過度な景気不安が後退 無料記事

◆5日の香港マーケットは、過度な景気不安の後退でしっかりとした展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.1%高とそろって続伸した。ナスダック指数は史上最高値を更新している。中国の景気下支え策を期待した中国株高を受け、投資家心理が上向く。新型コロナウイルス感染による肺炎患者の拡大が続いているものの、それによる景気悪化は深刻化しないとの見方が広がった。中国人民銀行(中央銀行)は今週、連日で大規模な資金供給を実施している。中国関連とされる半導体のエヌビディアやアップルなどの上げが目立った。アップルの主要サプライヤーの一部は、今月10日から中国本土での生産を本格的に再開すると発表した。
 4日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.3%高と3日ぶり反発。新型肺炎の拡大による景気先行き不安が依然としてくすぶるなか、当局が一段の景気対策を打ち出すとの見方が強まった。人民銀は連日で金融市場への資金供給を実施している。また、20日に公表される最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)の2月分に関しては、3カ月ぶりに引き下げられるとの観測が浮上。預金準備率引き下げの可能性も指摘された。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、中国の景気対策に対する期待感が相場を支えよう。過度な景気悪化不安がひとまず後退している。ただ、商品市況安はマイナス。昨夜のWTI原油先物は1.0%安と5日続落し、一時は約1年1カ月ぶりの安値を付けた。ロンドン金属取引所(LME)でも銅やアルミなど主要商品が軒並み下落している。


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