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2021/09/06 08:53

上値の重い展開か、中国の産業締め付けを警戒 無料記事

◆週明け6日の香港マーケットは、中国の締め付け懸念で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は好悪材料が入り混じる。先週末の米株市場は、景気懸念と緩和期待の綱引きで、高安まちまちだった。主要指標のNYダウが前日比0.2%安と反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%高と3日続伸。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新している。米労働省が3日公表した8月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回った。米経済の回復ペースが鈍化すると懸念されている。他方、金融当局が早期にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始するとの警戒感はやや後退。マーケットでは景気敏感株が軟調に推移する半面、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は物色された。
 中国国内にも不安材料がある。中国人民銀行(中央銀行)の副総裁は4日、あらゆる金融サービスに対して監督管理を強化していくと明言した。ネットや教育に始まった各分野に対する締め付けは、いったん落ち着いたとみられていたものの、まだ終わりをみせていない。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米国の金融緩和長期化観測や、中国の景気テコ入れ期待は支えとなりそうだが、中国当局の各産業に対する締め付けスタンスがマイナス材料だ。


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