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2022/10/13 08:41

上値の重い展開か、米中インフレ指標見極めへ 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米中のインフレ指標発表控え上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。12日の米株市場では、米インフラ指標の公表を控える中で、主要指標のNYダウが前日比0.1%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安と6日続落した。ナスダック指数は3日連続で年初来安値を更新している。米金融政策に影響を与える9月の米消費者物価指数(CPI)は、13日(日本時間21時半ごろ)に公表される予定。朝方発表された米卸売物価指数(PPI)が予想を上回っただけに、CPIの上振れ懸念も一段と高まった。内容次第では、積極的な利上げが長期化する恐れもある。
 内部環境も不透明。中国経済活動の停滞が不安視されている。中国共産党機関誌の人民日報は12日、新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を引き続き堅持する必要があるとの論説を3日連続で掲載した。
 指標発表も気がかり。中国ではあす14日、9月の物価と貿易の統計が発表される。うちCPIの上昇率は、8月の2.5%→2.9%に加速すると予想されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開となろう。上述したように、米中の物価統計発表を前に、買いが手控えられそうだ。もっとも、下値を叩くような売りは想定しない。中国当局の景気テコ入れ策に対する期待感が強まっているほか、本土市場には、「国家隊」と呼ばれる政府系資金による株価下支えの思惑もある。


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