2022/05/11 08:57
神経質な値動きか、米中の物価統計を注視
◆11日の香港マーケットは、物価指標の発表を控え神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、米物価統計の見極めで方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.3%安と4日続落し、連日で年初来安値を更新する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と4日ぶりに反発している。4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日(日本時間11日午後9時半)に控え、様子見ムードが漂った。米10年債利回りの低下を手がかりに、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が買われ、NYダウもプラス圏で推移する場面がみられたものの、全体として上値が重く、中盤から失速している。
一方、中国でも本日(日本時間10時半ごろ)、4月の物価統計が発表される予定。市場コンセンサスでは、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比1.8%(前月は同1.5%)、生産者物価指数(PPI)が同7.8%(同8.3%)で着地する見込みだ。
こうした中、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米中の物価統計が気がかり材料だ。中国の金融当局は緩和的な政策を継続しているが、物価上昇の加速が鮮明化した場合、緩和余地が限られる。投資家のリスク選好が一段と後退する恐れもあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、米物価統計の見極めで方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前日比0.3%安と4日続落し、連日で年初来安値を更新する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と4日ぶりに反発している。4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日(日本時間11日午後9時半)に控え、様子見ムードが漂った。米10年債利回りの低下を手がかりに、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が買われ、NYダウもプラス圏で推移する場面がみられたものの、全体として上値が重く、中盤から失速している。
一方、中国でも本日(日本時間10時半ごろ)、4月の物価統計が発表される予定。市場コンセンサスでは、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比1.8%(前月は同1.5%)、生産者物価指数(PPI)が同7.8%(同8.3%)で着地する見込みだ。
こうした中、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米中の物価統計が気がかり材料だ。中国の金融当局は緩和的な政策を継続しているが、物価上昇の加速が鮮明化した場合、緩和余地が限られる。投資家のリスク選好が一段と後退する恐れもあろう。
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