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2022/10/27 08:47

前日の好地合い継ぎしっかりか、企業決算も注視 無料記事

◆27日の香港マーケットは、。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。25日の米株市場では、主要指標のNYダウが4日続伸したものの、上昇率は前日比0.01%高にとどまり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.0%安と4日ぶりに反落している。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も0.7%安と4日ぶりに反落した。長期金利低下は好感されたが、ハイテク大手の決算失望が相場の重しとなっている。アルファベット(グーグル)の7〜9月期決算は売上高が予想を下回り、同社株は9.1%安と急落。また、マイクロソフトの業績では、売上高が上振れたものの、伸び率は低調で、10〜12月期の売上高見通しは予想を下回った。同社株は7.7%下げている。ただ、米長期金利の低下は続く。米債券市場では、10年債利回りが前日の4.10%→4.00%台に低下した(一時4.0%を割り込む)。カナダ銀行(中央銀行)は26日、政策金利の引き上げを発表したが、利上げ幅は予想に反し前回から縮小。米国でも利上げペースが減速するとの見方が改めて広がった。
 一方、中国国内の環境は悪くない。政策の不透明感が薄れつつある。中国人民銀行(中央銀行)などは25日、マクロ経済を安定させるべきとする声明を発表した。株式・債券、不動産市場の健全な発展を維持する方針を示している。また、国務院(内閣に相当)は、資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」の解決に向けた計画を明らかにした。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。米ハイテク株安は懸念されるものの、中国経済対策の期待感や、人民元安の進行一服が引き続き材料視されそうだ。
 なお、香港では主要な中国企業の決算報告が本格化している。本日は、江西銅業(358/HK)や中国石油天然気(857/HK)、中国海洋石油(883/HK)、安徽海螺水泥(914/HK)、龍源電力集団(916/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、中国冶金科工(1618/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、中国人民財産保険(2328/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、中海油田服務(2883/HK)などが第3四半期決算を公表する予定だ。


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