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2022/07/20 08:41

しっかりか、米株大幅高が支えに 無料記事

◆20日の香港マーケットは、米株高を支えにしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。19日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比2.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.1%高とそろって急反発している。企業決算好調とインフレ懸念後退で投資家のリスク選好が強まった。米主要企業の四半期決算発表がシーズン入りする中、業績上振れの企業が目立っている。4〜6月期決算でトレーディング収入や利益が予想を上回った金融のゴールドマン・サックスに買いが継続したほか、売上高と1株利益が上振れたエネルギーのハリバートン・カンパニーが上昇。引け後に業績報告する動画配信のネットフリックスも急伸した。同社の決算も上振れし、株価は時間外取引で更に上昇している。また、先週15日にミシガン大学が発表した5年先の期待インフレ率が低下したことも改めて材料視された。足もとでガソリン価格などが低下する中、26〜27日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、通常の4倍にあたる1.0%利上げが決定されるとの懸念が薄らいでいる。
 一方、中国国内の環境に目立った変化はない。依然として、好悪材料が綱引きとなる状況だ。新型コロナウイルスの感染者が増加しており、行動制限も強化されていることはマイナス。半面、政府が経済対策を強めていることや、不動産ローン問題の過度な警戒感が和らいでいることはプラス材料だ。
 なお本日は、中国人民銀行(中央銀行)が銀行貸し出しの指標となる7月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する(日本時間午前10時15分ごろ)。市場コンセンサス予想では、1年物(前月は3.70%)と5年物(同4.45%)がそれぞれ据え置かれる見通し。前月(6月分)も据え置かれていた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。中国などの新型コロナ感染再拡大は懸念材料となるが、昨夜の米株大幅高が好感されそうだ。


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