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2022/03/24 09:00

インフレ懸念の再燃で売り先行か、決算報告のテンセントに注目 無料記事

◆24日の香港マーケットは、インフレ懸念の再燃で売られる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.3%安とそろって反落した。インフレ高進の警戒感が再燃し、投資家の慎重スタンスが高まっている。期近となった5月物のWTI原油先物は5.2%高と大幅上昇。黒海沿岸に向かうパイプラインが損傷したことにより、禁輸措置から除外されていたカザフスタン経由のロシア産原油が供給ストップしたと伝わった。原油相場の先高観が強まる中、製造や輸送のコストも上昇すると懸念されている。
 一方、内部的には目立った悪材料が見当たらない。当局が景気下支えの方針を相次ぎ示しているほか、新型コロナウイルス感染による行動抑制の緩和期待も高まる状況だ。
 なお、香港・本土では、主要企業の決算報告が本格化。本日は、中国人寿保険(2628/HK)や中国中煤能源(1898/HK)、北京汽車(1958/HK)、中海油田服務(2883/HK)などが通期決算の発表を予定している。前日は引け後に、インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が10〜12月期決算を報告。純利益は前年同期比で60%増加したものの、大半は投資先の評価益などによるもので、特殊要因を除けば25%減となる。増収率は上場来で最低となり、本業は低迷した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、インフレ懸念の再燃が投資家心理を冷やしそうだ。また、テンセント株が軟調に推移した場合、全体相場の下押し要因ともなる。


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