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2022/08/09 08:59

神経質な値動きか、米ハイテク株安が重しに 無料記事

◆9日の香港マーケットは、米ハイテク株安を嫌気し神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は依然として不透明。8日の米株市場は、景気不安の後退は支えとなる一方、一部ハイテク企業の業績不安が重しとなり、高安まちまちだつた。主要指標のNYダウは前営業日比0.1%高と続伸したが、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.1%安と続落している。先週公表された7月の米雇用統計が予想外の強さをみせたことで、米経済の先行き不安が後退し、景気敏感株などに買いが入った。他方、半導体大手のエヌビディアが第2四半期の減収見通しを明らかにしたことはマイナス。同社株は6.3%安と急落し、他のハイテク株に売りが波及した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.6%下げ、他の主要指数をアンダーパフォームしている。また、7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を10日に控えていることも買い手控え要因につながった。インフレ動向は金融政策を左右させるだけに、結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。
 一方、中国国内では、新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される状況だ。新規の市中感染者数は再び増加基調となり、国内有数のリゾート地、海南省三亜市は6日、市内全域で住民らの移動制限を決定している。指標発表も気がかり。中国ではあす10日、今年7月の物価統計が公表される予定だ。市場コンセンサスでは、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比2.9%(前月は2.5%)、生産者物価指数(PPI)が4.9%(同6.1%)で着地する見通しとなっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米ハイテク株安が嫌気されるほか、米中の物価動向見極めで模様眺めのムードも強まりそうだ。


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