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2022/03/14 09:03

神経質な値動きか、米中で景気先行きを懸念 無料記事

◆週明け14日の香港マーケットは、米中景気の先行き不安で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.2%安とそろって続落した。米景気の先行き不安とウクライナ情勢を巡る不透明感が重しとなっている。消費の冷え込みを警戒。ミシガン大学は11日、今年3月の消費者信頼感指数(速報値)が59.7となり、前月確報値(62.8)から低下したことを明らかにした。市場予想(61.4)を下回り、2011年9月以来の低い水準となっている。ウクライナ情勢を巡っては、プーチン露大統領が11日、ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談し、「ウクライナとの停戦交渉で幾つかの進展があった」と述べたものの、ロシア軍の軍事行動は拡大したままだ。欧米の対露制裁がさらに強まるとの見方も広がっている。
 一方、内部的には好材料と悪材料が交錯する状況。まず、中国経済対策の期待感が高まっていることはプラスだ。李克強・首相は11日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)閉幕後の記者会見で、「5.5%前後の経済成長目標の達成は厳しい」と指摘し、「マクロ政策の支援を要する」などと強調している。半面、新型コロナウイルス感染再拡大は不安材料。コロナウイルスは全国的に感染が広がり、深セン市など複数の地区が事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施する。経済活動の停滞も懸念される状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の経済対策に対する期待感は根強いものの、国内や米国などの景気先行き不安もくすぶっている。また、先週末の米市場で、上場廃止リスクが再燃する中、ADR上場する中国株はが続落したことも重しだ。


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