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2022/05/04 08:57

上値の重い展開か、米金融政策が気がかり 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米金融政策の見極めで上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には不安材料がある。4日(日本時間5日未明)に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では、通常の2倍となる0.5%の利上げと資産圧縮の開始が決定されると予想されている。その後の声明で、一段の引き締めが示唆される恐れもある。昨夜の米株市場は先週の下げが大きかったこともあり、値ごろ感に着目した買いで続伸したが、安く推移する場面もあり、全体として方向感を欠いた(NYダウは前日比0.2%高、ナスダック指数も0.2%高)。
 一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。新型コロナウイルス感染対策による経済成長鈍化の懸念が根強い中、当局は経済対策を矢継ぎ早に打ち出している。直近では、中国の地方政府が相次いで住宅購入規制を緩和している――と報じられた。また、北京市などでコロナ対策の行動規制は強化されているものの、新規感染者数の増加に歯止めがかかりつつあることもプラス材料となろう。
 なお、本土市場はメーデーの祝日により引き続き4日まで休場。5日から通常取引となる。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米金融政策を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながりそうだ。ただ、中国経済対策の期待感も根強く、下値を拾う動きには期待したい。



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