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2022/09/06 08:57

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆6日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、レイバー・デーで休場だったが、場が開いていた欧州市場は一部を除き大幅に値下がりした(独DAXは前日比2.2%安、仏CAC40は1.2%安、英FTSE100は1.0%高など)。ユーロ圏ではエネルギー危機の深刻化が警戒されている。欧州向け主要パイプラインの無期限停止で、ロシア産天然ガスの供給が急減した。欧州市場では天然ガス相場が急騰している。また、石油輸出国機構(OPEC)プラスは、5日の会合で小幅減産に合意。時間外取引でWTI原油先物は続伸している。
 一方、内部的には好悪材料が交錯。まず、中国経済対策の期待感が高まっていることはプラスだ。当局が先ごろ策定した19項目にわたる新たな経済対策パッケージに関しては、9月上旬にも詳細が公表される見通し。また、国家発展改革委員会は5日、「景気支援を適切に強化する」と表明した。他方、新型コロナウイルス感染対策の行動制限強化は不安材料。新型コロナ感染を抑制するため、中国各地で行動制限が実施されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。欧州のエネルギー危機緊迫化や中国の行動制限強化などが嫌気される半面、中国経済対策の効果に対する期待は投資家心理の支えだ。また、ハンセン指数は前日までの下げで約5カ月半ぶりの安値を付けたこともあり、値ごろ感に着目した買いが入る可能性もあろう。


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